デジタルカメラ digital still camera 2003 11 12
デジタルカメラは、よく売れていますが、
「売りっぱなしで、あとは面倒を見ない」という感じですので、
これでは、心配です。
そこで、私から、デジタルカメラの使いこなしをアドバイスします。
この前、コスモスの季節でした。
みんな、コスモスを、デジタルカメラで写していましたが、
あとで、プリントしてみると、期待はずれの結果になり、がっかりしたでしょう。
しかし、プロが撮った、コスモス畑の写真を見ると、見事でしょう。
どうやって、見事な写真を撮るか。
それは、望遠レンズを使うのです。
望遠レンズというと、素人は、遠くのものを拡大して、写真を撮るということでしょう。
しかし、望遠レンズの本当の使い方は、
「景色の切り取り」と「圧縮効果」です。
「景色の切り取り」とは、文字通りで、
プリントされた写真を見て、周辺に余計なものが写っていると、
周りをハサミで切り取るでしょう。
これを、撮影の時点で、望遠レンズを使って行うのです。
景色のなかで、余計なものを、望遠レンズで切り取って、
写ってほしい景色だけにするのです。
次に、「圧縮効果」とは、菜の花畑やコスモス畑の時に、役立ちます。
標準レンズで、コスモス畑を撮ると、コスモス畑が、まばらに写ると思います。
望遠レンズには、圧縮効果がありますので、コスモスが、まばらに写ることなく、
コスモス畑が圧縮して写るのです。これで、コスモスが密集して写ります。
ただし、望遠レンズは、200mm以上の望遠レンズが必要です。
ついでに、今は、七五三の季節でしょうか。
子どもの写真を撮っても、
「なんだか暗く写った、明るすぎる」、
そんな経験がありませんか。
これは、露出が合っていないのです。
しかし、素人が、適正な露出を判断するのは、むずかしい。
そこで、オートブラケットを使うのです。
これは、自動的に、「少し暗め、適正、少し明るめ」の3枚の写真を撮ってくれるのです。
これで、失敗はなくなります。
プロでも使っています。プロの場合は失敗が許されませんから。
ただし、オートブラケットは、少し値段の高い機種にしか装備されていません。
それから、広角レンズの使い方でしょうか。
広角レンズは、望遠レンズよりも、使いこなしが、むずかしい。
素人が、広角レンズで撮った写真は、なんだか、テーマがはっきりしない写真となります。
広角レンズは、広い範囲が写りますので、絵作りが必要です。
一枚の写真のなかに、前景、中景、遠景のテーマを作る必要があります。
前景とは、手前の被写体です。
中景とは、ポイントとなる被写体です。
遠景とは、遠くの景色です。
しかし、これは、学校の美術の時間に勉強したはずです。